瓊花 ーケイカツキシロー

2020,2021

 

展示1 『門司港アートワーフ』 左双展示

2020年11月1日(日)~11月29日(日) プレミアホテル門司港

 

展示2 『門司港美術工芸研究所展「ROOTS」』 右双左双展示

2021年11月27日(土)~12月5日(日) 旧大阪商船 海峡ロマンホール 

「瓊花」 〜中国揚州から贈られた花を日本画で描く〜

 

鑑真和上の故郷揚州・大明寺に咲いていたと言われかつて中国の皇帝が大変愛した名花「瓊花」(けいか)。 

鑑真和上は、奈良時代に苦難を乗り越え来日して律宗を起こし、その後の日本仏教の礎を築いた、日本とは縁が深い人です。

和上の建立した唐招提寺は奈良にあります。

北九州市と並んで東アジア文化都市2020の都市である揚州市(中国)は、鑑真和上の生地であり、唐招提寺御影堂には

日中親善のため中国から贈られた「揚州の花:瓊花」が植樹されています。

日本では唐招提寺と佐賀県立森林公園でしか見られないと言われる花です。

 

 


✿作品概要

 

〔作品タイトル〕 

  瓊花月白  ーケイカ ツキシロー

〔技法/素材〕 

  麻紙、岩絵の具 

〔作品について〕

「月白」ゲッパクは、月の光を思わせる白をさし

「月白・月代」つきしろは、月見客が一年で一番美しいとされる

 十五夜を心待ちにする気持ちを表す秋の季語。 

 瓊花は春の花ですが、あえて「つきしろ」と読みたいと思います。

 2020年春の花の取材がコロナウイルスの流行でかなわず

 秋になってやっと現地取材ができました。

 コロナで世界が分断された様な状態ですが

 月は、晴れた夜空を見上げれば どこの国からも見られるように

 また広くつながっていく事を願って 日中交友の花「瓊花」を描きました。 

 


✿展示1概要

 

門司港アートワーフ

◎会場:プレミアホテル門司港 2階(北九州市門司区港町9―11 ) 

◎会期:2020年11月1日(日)~11月29日(日)

◎概要:鑑真の1200年忌を記念して1963年に中国仏教協会から唐招提寺へ贈られた花「瓊花(けいか)」を描いた作品の左双(F50号日本画)を展示

詳しくはこちら(外部リンク)をご覧ください。

◎備考:北九州で開催されている「東アジア文化都市北九州2020▶2021」の一環として、門司港地区を舞台に繰り広げるアートの展覧会「門司港アートワーフ」 の作品の一つ。

 

「門司港アートワーフ」についてはこちらを、

「東アジア文化都市北九州2020▶2021」についてはこちらをご覧ください。



✿展示2概要

 

門司港美術工芸研究所展「ROOTS」

◎会期 2021年11月27日(土)~12月5日(日)

◎会場 旧大阪商船 2階 海峡ロマンホール(北九州市門司区港町7-18)

 

※門司港アートワーフで展示した瓊花の左双に続いて描いた右双と併せて展示。

右双と左双はそれぞれF50号サイズで、合わせると幅2.5mくらいの花木になります。

他に桜の水墨画(F10号)も展示しました。



✿取材

 

瓊花は1963年に鑑真和上の故郷である揚州市から一株が唐招提寺(奈良市)に贈られたそうです。

その後、増殖され、現在では唐招提寺の他に和上が日本に初めて上陸した佐賀県立森林公園(佐賀市)にのみ生育していると言われています。

2020年9月と2021年4月、唐招提寺に取材に行きました。

写真は2021年4月の開花時期のものです。